火山の実験室
火山を入口に、子どもたちが「科学の調べ方」を身につけていく、narZEの全10回の学びです。食べもの、鉱物のカード、コンピューターの火山、台所の実験。いろいろな入口を用意して、この学びが本当に子どもたちの力になるのかを、一緒に確かめています。
3分でわかる、火山の実験室。
この学びが何を目指しているのかを、子どもたちが毎回見ている「はじまりの動画」と同じキャラクター・同じ声でまとめました。字幕が入っているので、音を出せない場所でも内容がわかります。
- 全10回・1回60分
- タブレットと実験
- 研究として検証中
動画の内容を文字で読む
火山の実験室へ、ようこそ。
ここは、火山を入口に、子どもたちが科学の調べ方を身につける、学びの場所です。
好きなことや、得意なことは、一人ひとり違います。科学に興味がなさそうに見える子も、自分に合う入口に、まだ出会っていないだけかもしれません。
火山は、とても大きくて、熱くて、危険です。実験室で、そのまま試すことはできません。
だから科学者は、工夫してきました。似たもので試す「ぎじ実験」。コンピューターで計算する「シミュレーション」。そして、本当にあった噴火の記録と比べる。
試して、比べて、ずれを見つけたら、直す。火山は、科学の大事な調べ方を、まるごと体験できる題材なんです。
入口は、いくつも用意しました。食べもののカード。鉱物のカードゲーム。コンピューターの火山。台所の実験。そして、話し相手になる、AIの相棒。
その入口を、三つの学びでつなぎます。身近なものから、大地や火山へさかのぼる「たどる」。予想と結果を比べて、違いから考える「くらべる」。そして、理由を自分の言葉で言う「どうしてを言う」。
学びは、全部で10回。火山のふしぎに出会い、食べものや鉱物から、火山へたどります。予想をして確かめ、台所や、本物の噴火の記録とも比べて、同じ調べ方を、別のものにも使ってみます。最後は、自分の研究を伝えます。
どの回も、はじめに「めあて」の動画を見て、相棒と話しながら、自分の調べたいことを決めます。
(おやまぬし)どうして、そう思う?
答えは、すぐには教えません。自分で試して、自分の言葉で答えます。予想が外れても、それも大事な発見です。
大人は、一人ひとりが、どこまで自分でできたか、どれだけの手助けでできたかを、ていねいに記録します。ふだんの様子と同じものさしで見るから、その子ならではの伸びが、見えてきます。名前や顔は、記録に残しません。
目指すのは、答えを受け取る側から、自分で確かめて、直していける側へ。火山で身につけた調べ方は、ほかのものごとにも、きっと生かせます。
入口は、一人ひとり違っていい。
(おやまぬし)さあ、火山のふしぎを、いっしょに調べよう!
ご覧いただき、ありがとうございました。
なぜ、火山なのか。
学校の実験は、目の前で試して、自分の目で確かめられます。けれど火山は、とても大きく、熱く、危険です。溶岩はおよそ1000℃で、何キロも流れていきます。実験室にそのまま持ち込んで試すことはできません。
だから科学者は、工夫してきました。似たもので試す。コンピューターで計算する。本当にあった噴火の記録と比べる。試して、比べて、ずれを見つけたら、直す。これをくり返して、少しずつ本物に近づけていきます。
手の届かないもの、目に見えないものを、手がかりと計算と想像で調べる。火山は、科学のいちばん大事な調べ方を、まるごと体験できる題材です。
ぎじ実験
似たもので試す。チョコレートやケチャップを坂に流して、溶岩の代わりにします。
シミュレーション
コンピューターで計算する。富士山や桜島の本物の地形で、溶岩を流してみます。
本物の記録と比べる
本当にあった噴火の記録と、計算の結果を比べます。たとえば1914年の桜島の噴火。
入口は、ひとつじゃなくていい。
科学への興味は、その子に生まれつき決まっているものではなく、出会う入口との相性で変わる。私たちはそう考えています。本を読むのが好きな子もいれば、カードを集めるのが好きな子、石にさわるのが好きな子、試してみるのが好きな子もいます。興味がなさそうに見える子も、自分に合う入口に、まだ出会っていないだけかもしれません。
鉱物のカードゲーム
鉱物のキャラクターが戦うカードゲーム。強さのひみつを、本物の石で確かめます。
コンピューターの火山
富士山や桜島の地形で溶岩を流せるシミュレーション。予想を地図にかいて確かめることもできます。
台所の実験
チョコレートやケチャップを坂に流して、コンピューターの予想と比べます。
AIの相棒
富士山の「おやまぬし」と話しながら、自分の調べたいことを決めます。答えは教えず「どうしてそう思う?」と問い返す相手です。
三つの学びで、つなぐ。
いろいろな入口を、ばらばらの体験で終わらせないために、学びの動きを三つに整理しました。
身近なものから、素材、自然、大地へ。「その前は?」と問いながら、もとをさかのぼります。
予想と結果、コンピューターと本物。比べて見つかった「ずれ」を、次の問いにします。
なぜそうなったのかを、自分の言葉で言います。問いは回を重ねるごとに、言葉の意味から、しくみ、つながりへと深まっていきます。
三つは順番ではなく、行き来します。カードの強さが気になって(たどる)、本物の石で比べてみて(くらべる)、なぜそうなるのかを言葉にする(どうしてを言う)。ひとつの気づきが、次の学びを呼びます。
全10回の流れ。
1回60分、全10回。火山のふしぎに出会い、身近な入口から火山へたどり、本物の記録や台所の実験ともつなげていきます。最後は、自分の研究を伝えます。
- 第1回
火山から学ぶ科学
コンピューターの火山で溶岩を流して、ふしぎを1つ見つける。
- 第2回
食べものから大地へ
食べものをさかのぼって、火山とつながっているか確かめる。
第3回と同じ日に、どちらから行くかを自分で選ぶ
- 第3回
鉱物は火山の手紙
強いカードのひみつを、本物の石で確かめる。
第2回と同じ日に、どちらから行くかを自分で選ぶ
- 第4回
???
その日まで、ひみつ。
- 第5回
予想とずれ
溶岩がどこまで流れるか予想して、確かめる。外れたら、なぜかを考える。
- 第6回
台所で確かめる
チョコやケチャップを坂に流して、コンピューターの予想と比べる。
- 第7回
???
その日まで、ひみつ。
第8回と同じ日に、どちらから行くかを自分で選ぶ
- 第8回
モデルと本物
コンピューターの結果と本物の噴火を比べて、違いのわけを考える。
第7回と同じ日に、どちらから行くかを自分で選ぶ
- 第9回
別の現象に使う
火山で使った調べ方で、どろみずの流れを調べる。
- 第10回
伝える
自分の研究を、友だちや大人に伝える。
第4回と第7回の題名は、ひみつです。その回のはじめの課題に取り組むまで、子どもたちのタブレットでも題名を伏せています。これから参加するお子さんのために、ここでも伏せておきます。
第2回と第3回、第7回と第8回は、同じ日に2つの机で。どちらから行くかは、タブレットの「研究の地図」から子どもが自分で選びます。どの入口を選ぶかも、大切な記録のひとつです。
毎回、同じ流れで。
次に何をするのかを子どもが覚えられるように、10回とも同じ形で進めます。
- 1
「めあて」の動画を見る
その回のめあてを、キャラクターが2〜4分の動画で伝えます。やり方は見せますが、答えは言いません。
- 2
相棒と、調べたいことを決める
タブレットの相棒と話して、きょう確かめたいことを1つ決めます。
- 3
やってみる・確かめる
タブレットと机の上の実験で、自分の手で確かめます。
- 4
自分の言葉で答える
わかったことを、相棒やみんなに、自分の言葉で話します。
- 5
ふりかえる
ふりかえりと自己評価、きょうの気持ちを残します。
答えは、すぐには教えません。
予想が外れても、それは失敗ではなく、大事な発見です。答えを先に渡さないのは、自分で試して、確かめて、直していく経験を大切にしたいからです。AIの相棒も、答えを渡すのではなく「どうしてそう思う?」と問い返します。
一人ひとりの伸びを、ていねいに見る。
毎回、大人が2人以上入り、そのうち1人は記録を担当します。どの場面で、どこまで自分でできたか、どれだけの手助けがあってできたかを、7段階の「支えの段」で記録します。
narZEのふだんの記録と同じものさしを使うので、ほかの子と比べるのではなく、その子自身の中での変化として見ることができます。火山の回で見えた力が、ふだんの活動でも見られるかも確かめていきます。
書いたり話したりした記録は、AIが読み取りを手伝うこともあります。ただしAIの読み取りは、2人の大人がそれぞれ確かめてから使います。
個人情報と同意について
- 名前や顔は記録に入れず、参加者コードだけで記録しています。
- 研究への協力は、同意をいただいたお子さんだけです。同意がなくても活動には参加でき、その場合は記録をとりません。
- AIの相棒と話すのは、AIの利用に同意をいただいたお子さんだけです。そうでない場合は、同じ問いに書いて答えます。
- 研究は、倫理審査の承認を得て行っています。
支えの段(どれだけの手助けで、できたか)
- 0 見守る 自分からできた
- 1 一声 声かけ1回
- 2 問いを割る 声かけ2〜3回
- 3 見せる 指さす・選択肢を見せる
- 4 手本 例を1つ見せる
- 5 手を添える 一緒にする
- 6 代わりに ほぼ大人がする
回を重ねるごとに、同じことが少ない手助けでできるようになっていくか。数字が小さいほど、自分の力でできたことを表します。
学びを設計して、確かめる。
火山の教育はこれまで、知識や防災の意識を測るものが中心で、問いを立て、比べて、直していく探究そのものを評価した例は多くありません。
火山の実験室は、narZEが設計した学びです。narZEの子どもたちと、通信制高校生の学習支援(dosite)の生徒たちとともに、設計と記録のしかたが本当に働くかを確かめています。成果は、論文にまとめて発表する予定です。
子どもたちからの「こうしたらもっとよくなる」という声も、毎回の終わりに聞いています。使う人が、作る人にもなる。それもこの学びの大切な一部です。
まずは、お話を聞かせてください。
「うちの子に合うかな」「学校に行けていないけれど利用できる?」「中学生や高校生でも大丈夫?」「通信制高校の勉強も見てもらえる?」そんなところからで構いません。
見学したからといって、利用を決める必要はありません。まずは実際の教室を見て、どんな人がいて、どんなことをしているのかを知ってください。そのうえで、一緒に考えましょう。
チャット、お電話、メール、フォームのいずれかでご連絡ください。
チャットは AI が自動で応答し、内容を担当者にお送りします。最後にご返信先をお伺いします。
受付・営業時間
- 午前支援枠(月・水・金) 9:00 – 13:30
- 午後活動(小学生) 13:30 – 18:30
- 午後活動(中高生) 13:30 – 21:10
- 土曜・学校休業日 10:00 – 16:00
- 日曜・火曜午前・木曜午前 休業
※ 営業時間外のお問い合わせは、フォームまたはメールにて承ります。
※ 見学は事前のご予約をお願いしています。