題名の文字が、アート文字になっていました
夏に行った水族館の続きで、ポスターを作りました。こちらから伝えたのは三つだけで、あとはそれぞれが勝手に工夫していきます。
ある子のポスターを覗いたら、題名の文字がアート文字になっていました。
色も一色ではなくて、少しずつ変えたグラデーション。
こちらが「そうしてみたら」と言ったわけではありません。
水曜日の小学生は、夏に行った川崎水族館の続きをやりました。ポスター作りです。7人で取り組みました。
伝えたのは、三つだけです。
大きな絵。 目立つ題名。 短く分かりやすい言葉。
この三つがあると、見た人の目にとまりやすい。逆に言うと、それ以外は決めていません。
どの生き物を主役にするか。 海を何色で塗るか。 どこに何を置くか。
自分で決めます。友だちと同じにならなくていい、というのも先に伝えておきます。
そうすると、アート文字が出てきます。
同じ日、別の子は文字を丁寧に書くことに時間を使っていました。形を整えて、大きさをそろえて、読む人が読みやすいように。友だちの手元を見て、声をかけたりアドバイスを渡したりしている子もいました。
派手にしていく方向と、整えていく方向。
どちらも「伝わるポスター」を目指しているのに、向かう先は反対なんですよね。
僕は、こういうときにどちらかを正解にしない方がいいと思っています。上手い下手を先に決めてしまうと、その子が何を面白いと思って手を動かしたのかが見えなくなります。
この日は、言葉のリレーもやりました。
一人が短い文を書いて、次の人に渡す。受け取った人は前の文を読んで、続きになる文を考える。使うのは「そして」「でも」「だから」の三枚のカードです。
「そして」でつなぐか、「でも」でつなぐかで、話の行き先が変わります。
言葉遊びのようにやっているうちに、順接や逆接という理屈の方に近づいていく。文字を書くのが得意でない子は、写真を選ぶ、言葉カードを並べる、話して書き取ってもらう、という方法から選べるようにしています。
やり方はいくつあっていいと思います。伝えたいことがある人を、書くのが得意な人だけにしたくないので。
水族館に行ったのは、8月です。
「楽しかったね」で終わってもよかったのですが、こうして何週間か経ってから、もう一度あの日を引っ張り出してくる。
思い出すだけなら簡単です。でも、誰かに伝える形にしようとした途端に、どこを大きく描くか、どの言葉を選ぶかを決めなければならなくなります。
その決め方が、一人ずつ違いました。
最後は、自分のポスターの「一番見てほしいところ」を指さして短く発表します。うまく言えなくても、指さした先を見てもらえたら、それで伝わっています。
またどこかへ出かけたら、たぶん同じことをやると思います。
次はどんな工夫が出てくるでしょうね。