夕方の街へ、調査に出る — 金曜日の地域活動
地図とクリップボードを持って、お寺や広場を班で調査。記録した発見はWebサイトへ。中高生9名の夕方のフィールドワークをレポートします。
「朝光寺の古い物を見つけたい」「公園のベンチを数えたい」
金曜日の夕方、出発前のチェックインスピーチで、一人ずつ今日の調査目標を宣言します。中高生の金曜活動「周辺地域について知ろう」。この日は9名が、地図とクリップボードを持って夕方の街へ出かけました。
目標は、「発見と記録を、自分たちで行えるようになること」 です。
班に分かれて、役割を決めて
調査は班ごとに行います。役割は「地図を見る人」「数える人」「書く人」「写真で確かめる人」。やりたい役割が重なったら、相談して交代します。
お寺に向かった班は、建物、門、石碑、案内板をじっくり観察。「何があったか」「いつ作られたか」「だれに関係する場所か」を記録していきます。おもしろいのは、読めない漢字への対処法。その場で悩まず、写真に撮って、あとでスタッフと一緒に調べる。 調査の手が止まらない、実践的なやり方です。
広場に向かった班は、彫刻の形や色、ベンチ、看板を観察。「魚に見える所はどこかな」「ベンチはいくつあるかな」と、何をどう見つけるかを自分たちで考える ところから始めます。時間が余った班は近くの公園にも足をのばし、別の公園と比べて「同じ所」「ちがう所」を一つずつ探しました。
数え間違いに気づいたら、数え直す
記録は観察シートに、絵と数と短い言葉で。
この日、スタッフがいいなと思った場面のひとつが、ベンチの数の記録ミスに気づいた班のやりとりです。「もう一度確かめよう」と班で相談して、数え直しに戻った。誰かに言われたからではなく、自分たちの記録だから、正確でありたい。 データを扱う姿勢が、確実に育っています。
夏の夕方の外出なので、安全面のルールも徹底しています。散策は50分以内、集合時刻を全員で復唱してから出発。撮影は他の方の顔や住宅が写り込まないように配慮する。帰着後は人数確認、手洗い、水分補給まで含めて活動です。
調べたことは、Webサイトに載る
そしてこの活動には、続きがあります。班で記録した調査内容を、継続して使っているWebサイトに登録する という仕上げの課題です。
歩いて、見つけて、記録して、発信する。街を歩くだけの散策でも、調べ学習だけの座学でもなく、自分たちの発見が誰かに届く形になる ところまでがワンセット。地域を取材して発信する活動は、narZEの放課後プロジェクトの柱のひとつでもあります。
帰ってきた生徒たちの観察シートには、「一番の発見」が一つずつ書き込まれていました。いつもの通学路にある「なんでもない場所」が、調査の目で見ると発見だらけになる。次の金曜日も、街のどこかで調査隊が歩いています。
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