陶芸の「削り」と、撮影班の公開前チェック
乾いた器を削る緊張感と、動画を「公開できる状態か」チームで検証する時間。中高生の夏のグループ別活動をレポートします。
シュッ、シュッ、と乾いた土を削る音だけが、しばらく続きました。
夏休み中の中高生の活動は、二手に分かれてのグループ別活動。ひとつは陶芸イベントの第2回、もうひとつは月曜日撮影班です。この日は6名が参加しました。
一日は「週間計画表」と「1分間スピーチ」から
narZEの中高生の一日は、読書と週間計画表の時間から始まります。
週間計画表では、前の週を振り返って今週の目標を立てるのですが、ここにルールがあります。「勉強を頑張る」ではなく、「火曜と木曜は帰宅後に英単語を10分確認する」のように、実行できる具体的な行動まで落とし込む こと。夏休みでも、学校や部活、家庭の予定と無理なく両立できる計画をスタッフと一緒に整えます。
続くチェックインスピーチは、一人1分。「結論 → 理由 → 一言」のメモを使ってもよく、緊張する生徒には「1分全部を埋めなくても、自分の言葉で伝えられれば大丈夫」と、着席のまま話す・メモを読む・パスするといった選択肢が用意されています。
削り過ぎたら、戻れない
陶芸グループは、前回制作した作品の「削り」の工程へ。
乾き具合を確かめて、削り具で底や側面を少しずつ整えていきます。削り過ぎると割れや穴につながるため、「残したい厚み」を先に決めてから刃を入れる。スタッフの「削る前に、残したい厚みを一緒に確認しよう」という声かけのもと、みんな驚くほど静かに、慎重に手を動かしていました。
やり直しのきかない工程だからこそ、考えてから手を動かす。土が教えてくれることがあります。
同じ被写体を、何通りにも撮る
撮影班は、自分のカメラで画角とアングルの練習。横位置と縦位置、引きの画と寄りの画、目線の高さ・俯瞰・あおり。同じ被写体を複数の画角で撮り比べて、「意図が伝わるカット」を選ぶ という課題です。
スタッフの問いかけは「この画角だと何が伝わりそう?」。答えは教えません。撮影前の合言葉は「何を一番伝えたい映像か」。人が映る場合は、必ず本人とスタッフに確認するというルールも徹底しています。
「ここがだめ」ではなく「こうすると伝わる」
午後は、スタッフが編集した動画を全員で視聴して、「公開・アップロードできる状態か」をチームで検証しました。
映像のつながり、音量、テロップの誤字、肖像権・著作権、サムネイルとの整合性。確認シートに沿って一つずつチェックしていきます。ここで大事にしているのが、意見の出し方。「ここがだめ」ではなく、「この場面は音が小さいので、聞こえやすくすると伝わりやすい」と、改善案の形で伝える。操作担当・確認担当・記録担当と役割を分けて、チームで仕上げていきます。
最後は、次期の撮影班の目標決め。「誰に何を伝える動画にするか」から逆算して、「必要なカットを撮影前にリスト化する」「公開前チェックを2人で行う」といった、あとから確認できる目標に落とし込みました。
「カメラを使える」で終わらせず、撮影という仕事をチームで任せてもらえるようになる。 撮影班が目指しているのは、その一歩先です。
narZEの中高生プログラムでは、陶芸・映像制作をはじめ、興味から社会につながる活動を用意しています。プロジェクト一覧もあわせてご覧ください。見学のご相談はこちらから。