自分の取扱説明書を、自分で書いてみる
「7つの習慣」を手がかりに、自分の得意なこと、苦手なこと、考え方を言葉にする活動をしています。
自分のことって、意外と説明するのが難しいですよね。
「何が得意?」 「何が苦手?」 「どういうときに困る?」 「どんなふうに声をかけてもらうとやりやすい?」
聞かれると、すぐには答えられないこともあります。
中高生の活動では、『7つの習慣』も手がかりにしながら、「自分取扱説明書」を作っています。今年は4月から始めて、ここまでで8回になりました。
誰かに自分を評価してもらうためのものではありません。
自分自身が、自分のことを少し扱いやすくするための説明書です。
「得意なこと、書いてみて」と言われても、手が止まることがあります。 そういうときは、「人の話を聞ける」「絵を描く」「ゲームの攻略を考える」「机を整理する」「気持ちを切り替えるのが早い」といった20種類ほどのカードから選んでいきます。一から書くのは大変でも、選ぶことならできる。
得意なところだけを書くわけでもありません。
苦手なことや、つまずきやすいことも書きます。
ただ、「苦手だからダメ」で終わるのではなく、 「こういうやり方ならできるかもしれない」 「こういうときは少し時間がほしい」 というところまで考えてみます。
たとえば、「困ったときの周りへのお願い」の欄には、こんなことが書かれます。
- パニックになりかけたら、声をかけずに10分そっとしておいてほしい
- 指示は口頭ではなく、紙に書いて渡してほしい
- 急がせずに、一度の作業は20分までにしてほしい
書いた内容は本人のものです。保護者の方に見せるか、進路先に渡すかは、シートができるたびに本人に確認しています。
僕は、自分を知るというのは、一度書けば終わるものではないと思っています。
今はこう思っていても、半年後には違うかもしれない。 新しいことをやってみて、初めて気づく得意なこともあります。
だから取扱説明書も、完成品というより更新していくものです。
自分について考えて、自分の言葉で書いてみる。
簡単そうで、なかなか難しい活動です。