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活動報告

テキスタイリング部の4-6月の取り組み

毎週火曜日の中高生テキスタイリング部、4月から6月までの活動レポート。通算21回、長期スパンの制作を通して学んだことをまとめます。

#中高生#テキスタイル#ものづくり#火曜日
テキスタイリング部 — 木の機織り機と、色とりどりの毛糸玉が並ぶ作業台、布を織る手元の水彩画

机に並んだ完成品を、4月の最初の1枚から順番にたどると、その子の3ヶ月が見えてきます。

最初は不揃いだった織り目が、5月の作品では少しずつ均等になり、6月には自分なりの 色の組み合わせの好み まで出てくる。机の上に並んだ小さな布たちは、本人にとっての成長の地図のような存在になっていました。

火曜日のテキスタイリング部、4月から6月までで通算21回。長く続けてきたからこそ見える景色が、いま、教室の棚に飾られています。

「最後まで作り切る」は、できそうで難しい

このクラブの活動指針は、シンプルです。「最後まで作り切る」 ─ それだけ。

途中で投げ出さない、と言葉にすると簡単ですが、実際にやろうとすると、何度も「ここでやめたい」と思う瞬間が訪れます。糸が絡まる、思った色が出ない、3時間織って数センチしか進まない、隣の子の作品が早く進んでいるように見える。

その都度、「今日はここまでで切り上げて、来週続きをやろう」と区切ることで、辞めずに次へつなぐ。3ヶ月で21回、この区切りを繰り返してきました。

道具の工夫 ─ 手先が苦手な子へ

手先の細かい作業が苦手な子も、テキスタイル制作には参加できます。

スタッフ側で用意しているのは、太めの針、滑り止めシート、シャトル(横糸を通す道具)に持ち手を巻いて握りやすくしたもの、補助具を使った押さえ方の見本など。「道具を本人に合わせる」ことで、技能の差を埋めるアプローチです。

「自分には無理」ではなく、「自分に合う道具と方法を見つける」 ─ この発想は、将来仕事をするときにも役立つはずです。

完成作品を「展示する」ということ

完成した作品は、教室内の専用の棚に展示しています。

最初は控えめだった本人たちも、棚に飾られた自分の作品を見ると、ふと立ち止まる時間が増えてきました。「これ、私作ったやつだ」と、家族や見学者に説明する子もいます。

作って終わり、ではない。誰かに見られるところに置かれる、そのことが、本人の中の作品の意味を変えていきます。

失敗作も、宝物として残す

このクラブのもう一つの方針は、「失敗作も捨てない」ことです。

織り間違いがあっても、ほどいてやり直すのではなく、その布もそのまま保管します。後から見返すと、「あ、この頃は端の糸が緩んでた」「ここから上手になってる」と、本人の 成長を可視化する資料 になります。

完璧を目指す前に、上達の過程を残す。これも、ものづくりの場で大事にしている哲学です。

「もう少し頑張ってみよう」が、ほかの場面でも

驚いたのは、テキスタイリング部での「最後まで作り切る」経験が、他の活動でも生きてきている ことです。

宿題が分からなくて止まりそうな時に、「テキスタイルでもこういう時あったよね」と本人が思い出して、もう一回向き合う。失敗を必要以上に責めず、次に活かす材料にできる。

3ヶ月で21回、機織り機と向き合った時間が、本人の中に 粘り強さ を少しずつ育てている。それを実感する春でした。

夏に向けて

6月以降は、これまでの作品を組み合わせて、もう少し大きな作品 ─ 例えば、つながった一枚の壁掛けのようなもの ─ に挑戦したい、と本人たちと話しています。

個別の小さな完成を、共同の大きな完成に変える。次の3ヶ月の目標が、また見えてきました。

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