これ、なんで空中に浮いて見えるんだろう?
アクリル板と映像を使ってPepper's Ghostを再現しています。理屈を先に教えるのではなく、まず「浮いて見える」を作るところから始めました。
部屋を暗くして、小さな透明のピラミッドを覗く。
中にキャラクターがふわっと浮いて見えます。
4月から中高生4〜5名で、Pepper’s Ghostという昔からある舞台技術を、自分たちで再現しています。ここまでで9回になりました。
最初の日は、あえて仕組みを詳しく説明しませんでした。
まず完成したものを見てもらって、「これ、作ってみたい?」からスタートしました。
理屈は、手を動かしてからでもいいと思ったからです。
反射板はPETシートやアクリル板を台形に切って作ります。
これが思ったより難しい。
4枚の角度が少しずれるだけでも、映像の見え方が変わります。
切って、組んで、映してみて、違ったらまた直す。
細かい作業が苦手なメンバーには、映像のほうを担当してもらいました。
映像側も、上下左右に同じ画像を配置しなければいけません。
実際に作ってみると、「鏡みたいなこと?」「斜めの板に反射しているのか」と、仕組みの方が後から見えてきます。
僕は、この順番も面白いと思っています。
説明を聞いてから作るのではなく、不思議なものを見て「なんで?」と思ってから調べる。
ある日の夕方には、教室を暗くして初めての投影テストをしました。タブレットを下向きに置く台を作って、その上にピラミッドを載せて、再生ボタンを押す。自分たちが描いたキャラクターが、空中に浮かんで動きました。
8月のアグロラ祭では、この仕組みを来場者にも見てもらう予定で進めました。
作った本人が「これ、どうなってるの?」と聞かれたとき、自分の言葉で説明できたらさらに面白い。
まずは浮かせる。
そのあとで、なぜ浮くのかを考える。
そんな順番で進めています。