4月からのnarZE【小学生】
新年度の小学生グループの活動レポート。オリエンテーションと自己紹介・SSTを通して大切にしたい思いを共有しました。
新しいランドセル、新しい筆箱、ちょっと大きめの上履き。
4月の最初の週、教室に入ってくる子どもたちの足元は、いつもと少しちがって見えます。一学年上がった嬉しさと、知らない教室への小さな緊張が、同じ顔の中に混ざっている。そんな新年度のスタートが、今年も narZE に来ました。
「新しいリズム」を体に入れる、最初の数週間
4月は、何より リズムの再構築 の時期だと考えています。
学校が変わった子、クラスが変わった子、担任が変わった子。心の中で意外と消耗する春。私たちは無理に活動を詰めず、最初の数週間は 余裕のある時間割 で過ごしました。
「学校で疲れて、narZE では少しゆっくり」を許す。これが、長い目で見ると一番大事なことだと、毎年確かめさせられます。
自己紹介の代わりに、「好きなもの紹介」
新メンバーが加わった日、いきなり「自己紹介してください」は、ハードルが高すぎます。
代わりに用意したのは「好きなもの紹介」。マンガでもアニメでも、ゲームのキャラでも、おやつでも、ペットでも。「私はこれが好き」という入り口なら、人前で話すのが苦手な子も、案外すらすら話せる。
「鬼滅の刃!」と一人が言うと、別の子が「私もー!」と反応する。共通の好きが、知らない者同士をつなぐスピードは、いつも大人の予想を超えてきます。
みんなで決めた「narZE で大切にしたいこと」
ある日のSSTの時間、車座に座って「narZE で、これだけは大切にしたいこと」をみんなで考えました。
「人を傷つけない」「順番を守る」「自分の意見も言う」 ─ 子どもたちから出てきた言葉を、ホワイトボードに書き留めていきます。
その中で、ある2年生がぽつりと言いました。「人を大切にすると、最後は自分も大切にされるよね」。
その場が、少しだけ静かになって、大人のスタッフ側がはっとさせられました。1年か2年経って、その子がこれをどう変化させていくのかも、今から楽しみです。
「助け・助けられる関係」を、毎日の中で
今年度のキーフレーズに、「助け・助けられる関係」を入れました。
困った時に助けを求めること、誰かを助けること。両方の経験を、日常の中で少しずつ積み重ねていくこと。これは、教科書で習うものではなく、毎日の 小さな失敗とそのフォロー の中でしか育たないものだと思います。
宿題が分からない時、おやつの時、活動の準備の時、片付けの時。「ちょっと手伝って」「うん、いいよ」が、特別なことではなく、日常の挨拶のように交わされる場でありたい。
1年が始まったばかりです
4月は、本人にとってもスタッフにとっても、少し力が入る月です。それでも、力みを少しずつ抜きながら、夏に向けて整えていきます。
去年4月に新1年生だった子も、もう2年生。日々の小さな積み重ねが、思いがけない速さで本人を成長させていく ─ そんな新年度の始まりを、今年も大切に過ごしていきます。