11月3日からの一週間
「なぜ?どうして?」を共有して、「考える」ことを楽しんだ一週間でした。ものがたりの並べかえ、クイズ、ブロックでの動物園づくりに取り組みました。

カチャッ、カチャッ、カチャッ。
ブロックがはまる小さな音が、教室のあちこちから聞こえてきます。「貸してー」「いいよ、これ使う?」というやり取りも、その音に混ざる。11月の頭の小学生プログラムは、考えることと、つくることが、ゆるやかに混ざった一週間でした。
ものがたりの並べかえ ─ 順番は一つじゃない
最初の活動は「ものがたりの並べかえ」。
3〜4枚のイラストカードを渡して、「これ、どんな順番で並べたら物語になる?」と問いかけます。一見、答えは一つに見えますが、子どもたちの並べ方は驚くほど違いました。
「悲しくなる方から始めて、最後にハッピーエンド」「いや、最初に大事件が起きてから、振り返りでスタート」と、それぞれの解釈で物語が生まれていきます。「正解は一つじゃない」と気づくこと自体が、この活動のいちばんのおみやげかもしれません。
なぜ?どうして?クイズ ─ 答えより考えること
次の日のテーマは「なぜ?どうして?」。
「郵便ポストはなぜ赤い?」「雲の形はどうやって決まる?」「夜空が暗いのはなぜ?」と、当たり前すぎて普段考えない問いを並べてみます。
正解を当てるのが目的ではなくて、「目立つから」「はがきの色に合わせた」「いや、消防署も赤いから、目立つ系の色なのかも」と、思ったことを口に出す時間が大事。
「あ、それ、おもしろい考え方」「私はちがう意見だな」と、子ども同士で意見が交錯します。自分の考えを、人に否定されずに口に出せる場所 ─ そういう場が、小学生にも必要だと感じる時間でした。
ブロックで「narZE 動物園」をつくる
そして、メインイベントが「narZE 動物園」。
「みんなで一つの作品を作る」という、年に数回しかない大型企画です。「カメのおうちを担当する人」「フクロウの止まり木をつくる人」「入り口の看板の人」と、自然に役割が分かれていきました。
不思議なことに、誰かが指示しなくても、空いている役割を見つけて誰かが入っていきます。「内装担当します」「ペンキ係します」と、自分の得意を申告する子もいて、見ていて頼もしい光景でした。
完成した動物園は、立体的でユニーク。手描きの看板には「narZE 動物園」と、少しガタガタの文字。展示してしばらく置いておきました。
「貸して」「いいよ」が、自然に飛び交う場
この週、スタッフが何度も「いいなあ」と感じたのは、教室に飛び交う 小さな言葉のやりとり でした。
「貸して」「いいよ」「ありがとう」「ごめん、間違えた」「大丈夫、ぼくも間違えてた」
特別なソーシャルスキルトレーニングではなくて、ブロックを通じて、自然にそういう会話が交わされる。場が成り立っていることそのものが、活動の成果でした。
来週は「表現する」
来週は、考えてきたことを「外に出す」週にする予定です。
絵にする、お話にする、誰かに伝える。考えることが楽しい一週間の次は、自分の中にあるものを形にして人に届ける時間。子どもたちが、どんな形を選ぶか、楽しみにしています。